赤面症サラリーマン

赤面症のことやサラリーマン生活のこと

ジャガイモが置いてあると思いなさい

小学生のころ、顔が赤くなることを母親に打ち明けたことがありました。

その時にもらったアドバイスが

 

みんなのことを人じゃなくてジャガイモが置いてあるだけだと思いなさい

でした。

 

聞いたときは素直に、

そうか、そうすれば緊張しないし顔も赤くならないんだな。

と思っていました。

 

その後学校で発表する機会がありました。

みんなの前に出て、ジャガイモジャガイモジャガイモと心の中で唱えて前を向きました。

 

全然ジャガイモなんかじゃありませんでした。

みんなの目から矢が出て体中に刺さってくる感覚でした。

痛い痛い。

顔は真っ赤。

ジャガイモ作戦は失敗です。

というかこれは催眠術にでもかけてもらわないと無理だと思いました。

人は人ですね。

飲食店にて

赤面症=目立ちたくない=店員さんを呼ぶのが怖い

です。

 

飲食店に入ったときに、机に店員さんを呼ぶベルが無いと分かった途端に絶望感に襲われます。

 

全国の飲食店に言いたい。

 

呼び出しベルをケチらないで!

 

もし用意していないなら小声でも声が届くところにスタッフをずっと待機させていてほしい!

 

普通の人からしたら何てことないことでしょうけど、僕にとっては店員さんを呼ぶことはとても勇気がいることなのです。

 

一人の時だったら、メニューを決め終わってもスタッフが近くに来るまで

まだメニューを選んでますよという雰囲気を醸し出しながら

スタッフが近くに来たら

「すみません」(小声)

といかにもたった今決めたばかりですよーという感じで呼びかければいいのですが、

問題は気になっている子と一緒にいる時にそんな飲食店に入ったらもうドキドキです。

恋愛のドキドキと、ちゃんと店員さんを呼べるかなのドキドキです。

 

「すみませーん」(大声)

ええ、たぶん顔が赤くなっていたと思います。

この体質を恨みましたよね。

 

 

いま、赤面症サラリーマンとしての生活

赤面症を克服出来ないまま社会人になって、

どうやって社会人生活、サラリーマン生活が出来ているのかといいますと、

まず、僕の所属している部署は開発部という部署でした。

就職活動の中で、もちろん自分の性格や赤面症のことを熟知していたので

営業や接客業は絶対に嫌でした。

そういうのも含めて学生のころから理系を選んでいたんですけどね。

 

しかし社会とは厳しいもので、いざ入社してみると

朝礼やら課内ミーティングやら客先訪問やら各種打合わせやら上司への説明やら

いろいろと話さなければならない状況がありました。

 

こんな状況があることに気づき僕はどうしようかと思い考えました。

そしてある一つのことを実行することにしました。

それは、人と仲良くなるということです。

 

共に働く人、社外の人と仲良くなれば何かあっても助けてくれると思ったからです。

例えば何か何かを説明しないといけない時に一人でなく二人で説明したりとか、

人に話を振りやすくなったりとか、赤面する前に人に振ることで注目を自分から一度逃がすことができるようになります。

上司と仲良くなれば、話しているときに赤面しながら少しテンパっていたら、それを読み取ってくれるとか。

これは実際に僕の経験です。

 

ではどうやって仲良くなっていったかというと、

 

まず、飲み会に誘われれば何でもついていきました。

そして2次会3次会があればできるまで最後のほうまで付いていきました。

最後のほうまで付いていく人は少ないので、あまり話さなくても

「こいつは付き合いいいな」と思われて印象に残って、会社でも話しやすくなっていきます。

上司と行くときは大抵スナックにも行ってカラオケで歌えと言われますが、

部長の歌声が好きなんですよぉ、とヨイショでひたすら逃げました。

 

年の近い同僚は、遊びに誘ってくれるというイベントがあったので

プライベートで遊ぶことで仲良くなっていきました。

 

この二つの人間関係からほかの部署に繋いでくれてほかの部署とも仲良くなるようになりました。

 

こうして仲良くなる作戦は成功したのですが、デメリットもありました。

仲良くなりすぎて僕の範疇外の仕事も気楽に頼まれるようになりました。

それも部署を超えて。

仕事量は増えて困りましたが、それはそれで仕事の頑張りを見てもらえていたので

ボーナスの査定はよかったし、昇進コースにも乗っていました。

 

過去形にしたのは、実は訳あってその会社は退職してしまったからです。

(退職に赤面症は関係ありません)

赤面症対策の薬

僕の飲んでいる薬を紹介します。

毎回飲んでいる訳ではなく、本当にどうしてもという時だけ飲んでいる薬です。

2ヶ月に1回くらいのペースかな?

薬の名前はアガラン錠です。

https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51Vo8m%2BDV%2BL._SL75_.jpg

箱の裏に書いてある特徴は

  1. 言葉が出ない結婚式のスピーチ・大きな会議の発表などでの緊張をしずめます
  2. 面接試験・初めてのデート・ピアノの発表会などでのドキドキする緊張感をゆるめます
  3. 有効成分として天然生薬5種類だけを配合しています
  4. 緊張からくる疲れをやわらげます
  5. 携帯しやすい1回分3錠入アルミ袋包装

とあります。

 

口コミやレビューでは

とても効果あった!

というものもあったり、

効果が無かった

という人もいるので、効果は人によるとしか言えないですが、

僕の体験談では

完璧に赤面が治まるわけではないが、大分良くなる。

と言ったところでしょうか。

 

まず赤面症は緊張から来るので、その緊張を抑えることで赤面症も良くなる仕組みだと思います。

この薬があることに気が付いたのは約1年前からなので、

もっと前から知っていればと後悔しています。

今現在、赤面症で困っていて何も対策していなく、困っているという方は一度試してみてはいかがでしょうか?

薬局やネットショッピングでも販売していますので購入しやすいです。

 

購入された方がいたら効果を教えていただけると嬉しいです。

彼女を作った

アルバイトを始めたことで、赤面症の僕にも彼女ができました。

 

赤面症で人(特に女性)と会話するのが苦手だったので、彼女ができることはないと思っていました。

中学生の時は片思いしている子はいました。

でも結局一言も話すことはありませんでした。

塾も同じで週に3回は近くにいたにも関わらずです。

付き合えたら…と妄想するだけでした。

 

高校はというと理系に進んだためにクラスに女子は5人くらいだったので、

恋というものをせずに終わりました。

ただ、周りの友達は「彼女ができた」という話をしてくるので焦りはありました。

 

そして大学生になり、大学でできた友達に質問されます。

「いま彼女いる?いままで何人と付き合った?」

しかし、こういう質問はあるだろう思ってました。

僕は答えを用意していました。

「今はいないけど、3人と付き合ったことある」

と。

やっぱり彼女いないと正直にいないと恥ずかしいという思いがあってこう盛りに盛って話してました。

もちろんネット等で集めた情報を自分の経験として話していたのでばれていたかもしれません。

 

そんな中アルバイトを始めました。

中華料理のホールスタッフです。

やはり最初は、そこでは赤面症克服のために、歓迎会や忘年会、新年会、遊び、なんでも参加するようにしていました。

 

このアルバイトで気を付けるようにしていたこと。

それは

相手の目を見て話す。

でした。

 

相手の目を見るなんてすごく苦手で、ドキドキが止まらないし、赤面もしてたと思う。

それでもがんばっていたらある日、

「映画好き?」

と話しかけられました。

それがきっかけで最終的にその子と付き合うことができました。

付き合ってから、なんであの時声かけてきたのか尋ねたところ、

「すごい目を見て話してきてたから気になった」

効果絶大でした。

 

アルバイトは赤面症は治らなかったけど、恋人ができたという意味で大成功でした。

 

 

アルバイトをした

 

なぜアルバイトをしようと思ったか

18歳以上の人であればアルバイトをしたことがある人も多いと思います。

 その理由は何でしたか?

多くの人は小遣い稼ぎや友達を作りたい、彼女を作りたいではなかったでしょうか?

 

僕は違いました。

いや、違うことはないですが一番の理由は

赤面症を改善したい

が一番の理由でした。

 

フロムAを買って一番自分に合うところを探しました。

居酒屋は若者が多すぎてしんどそう・・・

コンビニはヤンキーが来そう・・・

ブックオフはあの声出しが恥ずかしすぎる・・・

最終的に選んだのは「中華料理のホールスタッフ」でした。

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ここを選んだ理由は

  • こじんまりしたお店
  • それゆえお客さんは多すぎない
  • 深夜まで営業していない
  • 学校で使用する駅のすぐ近く
  • 家から自転車で通える
  • 時給は高くないが低すぎず
  • 客層は家族や高齢者が多め

 

このアルバイトは大学1年の秋くらいから卒業間近まで続けていました。

 

アルバイトをした結果は

 実はこのアルバイトを始めたタイミングが良くて、ちょうどアルバイトのほとんどが入れ替わるタイミングだったんですね。

僕だけでなく周りもみんな入ったばかり。

同学年か年下の高校生ばかりでした。

仕事中は接客でもなぜか赤面することはありませんでした。

客層がいい人ばかりで、キツいお客さんには一度も当たったことはありませんでした。

ただ、かわいい女の子と二人きりになってしまい声をかけられると赤くなっていました。

 

「いらっしゃいませー」

という挨拶も仕事と思ってしまえば恥ずかしくなくなるものですね。

 

このアルバイトで少し度胸がつきました。

以前よりは人と話すことができるようになりました。

もう一つ大きな結果は初めての彼女ができたということです。

 

赤面以外の症状

赤面症の人はほとんど同じだと思いますが、

症状が一つだけという人は少ないと思います。

 

僕の場合は

・赤面症

・涙目になる

・頭が白くなってきて思考力が弱くなる

この三つです。

 

もうね、涙目になってくるからより恥ずかしいし、思考力が弱くなるから

何か質問されても即答できなくなったりするんですよ。

 

赤面症が始まったのは小学6年生からですが、涙目になったのは小学校の低学年でした。

算数の九九を先生の前で発表するというのがあり、その発表の途中から徐々に涙目になっていくのがわかりました。

その時はみんなの前で発表した訳ではなく先生の前に生徒が縦に並んでいたので、

声を聞かれるとしても後ろに並んでいる一人くらいです。

それでも涙目になってしまいました。

涙は流れ落ちないけど、表面張力ぎりぎりで止まるような感じです。

小さいながらになんか変だなと思ったものです。