赤面症サラリーマン

赤面症のことやサラリーマン生活のこと

同族経営企業でどうしようもない息子に困った話

僕は今まで3つの中小企業で働いてきました。

その3つとも同族経営の中小企業でした。
 
これは2つめの企業で働いていた時の話です。
 
仮に経営者家族の名字を山下とします。
最初に同族の説明をしますと、
山下会長(祖父)、山下社長(父親)、山下工場長(長男)、山下部長(次男)といった4人が家族です。
本社と工場は別の場所にあるので、会長社長と息子たちは遠く離れた場所で働いています。
 
僕は工場の方に応募し、まずは面接で長男と会いました。
その時は、プライベートの話もよくしてくれ、楽しい雰囲気で終わり、無事に就職もそこに決まりました。
 
出勤初日、社長から会社に来たら声かけてねと言われていましたが、事務所に入ったら社長がいなかったので、近くにいた僕と歳の近そうな人に
「山下さんはどこにいますか?」
と尋ねました。
あ、社長なのに「さん」付けなのは同い年で面接の時に仲良くなっていたからです。
 
すると、その人は
「山下は俺だけど」
 
・・・??
 
一瞬訳が分からなかったですが、同じ名字がいても不思議ではないので
今度は
「社長のほうの山下さんはいますか?」
と尋ねました。
 
すると
「あー、あの人ならあっちにいるよ」
 
初対面なのにいきなりため口で!
とっても面倒くさそうに!
はては社長を「あの人」呼ばわりするとは!
 
なんなんだこの人はと思いながら社長に挨拶しに行くと謎が解けました。
そうです。
さっきの人は社長の次男、山下部長だったのです。
 
この部長、なんと僕の上司になってしまいました。
社長の息子という肩書をいかしてやりたい放題でした。
・副工場長が決めた内容を、「俺は絶対に認めない」と言って却下させる
・お客さんの前で「社長の息子です」
・外国人従業員を意味なく怒鳴る
・独り言が大きい
・貧乏ゆすりがひどい
・お客さんの前でダルそうな態度をとる
・貿易関係の協力会社との関係を悪くする
・本社営業とケンカする
・現場の意見を全く聞かずに自分の意見だけ言って出来ないと怒鳴る
などなど大変でした。
 
しかし、会社の人間もそういうところは良く見ているので、
最終的に本社と副工場長との話し合いで、その部長は本社に戻されることになりました。
 
ちなみに、工場長は工場長で、工場の状況を社長に聞かれているのに返答しないことが続き、ついには工場に来なくなりました。
そして、流石に家族でも、この工場長はクビになりました。
 
初代、2代目は良いのに3代目になるとこんなに人としての質が落ちてしまうんですね。
 
 
会社って大変ですね。